☆You☆
中学卒業 大人への一歩
受験も 無事終わり
悠太も 私も それぞれ希望していた
高校の合格が決まった
私たちは 変わらず いつも
そばにいる
早いもので
卒業式を待つばかりと なった
いつものように 学校を帰る途中
悠太が 私の手を握りながら
少し緊張した顔で
「尚ちゃん 明日学校休みだから
うち 遊びに来る?」
そう言って 私の目を じっと見た
いつもの 家に来る?
と 笑顔で聞く悠太じゃない
どこかでドキドキする
心臓の音が 微かに 響いた
私の音 それとも悠太の音
「うん 悠ちゃんち 遊びに行く」
その音を 消すように
私は わざと 元気な声で答えた