☆You☆
「悠ちゃんが嫌なら もうしない ごめんね」
私も 悠太を じっと見て 言った
悠太は プッと ふくれた顔で
「尚 今日お化粧 凄く綺麗だから許す
でも 俺 化粧してない尚も好き」
そう言って
マスカラをつけた 私のまつ毛と
グロスのついた私の唇を
大きな手と 悠太の長い指で
優しく 触れた
「尚 抱きたい」
甘えた声で 私の肩に ちょこんと
頭をのせる悠太
私も悠太の肩に 頭をのせて
「うん」と 言った
前より わたし もう 震えないよ
あなたのことが本当に愛しくて
あなただけなら
あなたにしか 触れられたくない
悠太は 私の頭を撫でながら
立ち上がって 部屋の扉の鍵を閉めた