☆You☆
悠太 ごめんね
私の声にならない 言葉にならない
ごめんね
悠太には ちゃんと 届いてたかな
「尚 泣かないで もういい もういいから」
悠太は 私にマフラーを巻いて
自分のコートを 脱いで 私に羽織らせた
その悠太のコートは とても大きくて
凄く あたたかくて
いつも 悠太の腕に 抱きしめられる
ときみたいに
悠太の目 凄く 赤かった
「さっきは 俺も 電話切ってごめん」
私は この駅で
何回 泣いただろう
その度に 悠太は
私が泣き止むまで
ずっとずっと抱きしめてくれる
「尚」
いつもの呼び方
いつもの 悠太の優しい声
いつも 優しく ささやくように
私の名前を呼んでくれる
私の手をつないで
私のその手を
しっかり握りしめて
私が あなたから はぐれないように
そして 私の目を見て
あなたは いつも
愛してると 言ってくれる