☆You☆
「尚 髪の毛 マジで可愛い」
いつもの 悠太の優しい笑顔
優しい 大きい手で 私の髪に触れる
「悠太と明日 久しぶりのデートだから
嬉しくて いっぱい綺麗になりたくて
そしたらね 私美容院で…寝ちゃった」
悠太は 真ん丸な目で 私を見て
その後 思いきり笑って
私を 強く抱きしめた
「尚 変わらない尚も今の尚も好きだよ」
悠太が恋しくて
私だけを見てほしくて
まだ幼稚な私が
背伸びしようとしていること
悠太は知ってたんだね
慌てないで 尚
そう言われてる 気がした
「尚 幼稚園 行こう」
「うん 行きたい」
駅の歩道橋を ふたりでかけ下りた