☆You☆

電車をおりると すぐにある
駅のホームの赤いベンチ



あの日 私は初めて染める髪と
初めて かけるパーマと
地味な自分を変えることに夢中で

悠太に連絡を忘れた

私の帰りが夜遅くになって

悠太に心配をかけて

悠太に 電話を切られた

何度電話をかけても あなたは
でてくれなかった


私は このベンチで

あなたのことを思って泣いた

あなたを失う不安と震えで
ベンチからしばらく
立てなかったこと

今でも覚えてる


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