゚+キセキ+゜
その瞬間
あたしの中で時間が止まった気がしてその場所から
動かなかった

──動けなかった

今までにないぐらいに
心臓が速くなって
何て言うかうまく
息ができない

な…に?このキモチ…

ってヤバッ!!!
立ち止まってる場合じゃ
なかった!!
あの男子もういないし

…最後の笑顔はちょっと
かっこよかったな

で、でも性格最悪
だったし!!

って何考えてんだ

それから全力疾走で
学校まで走って行くと
何とかギリギリ間に合った。けど、走ってる時も学校に着いた時もあたしの頭の中はさっきの男子の事で
いっぱいだった──…


「亜…光亜!!」

『うぉっと!!はい!!どしたの?藍』

「はいじゃないよ?
どうしたの?変な言葉
言ってたし」




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