マリーゴールド【短編】
「ねぇー。ユズ。俺、ユズのこと好きだよ?ずっと前から。」
「へ?」
耳元で喋るな!!
「へ?じゃないの。」
ペロッと舐められる。
指の次は耳かよ!!
「 …アズサッ!!」
いきなり起こったことに余計頭がついていかない。
短く言葉を発した私の唇にアズサのが重なる。
好きと言われたときから思考回路は完全ストップ。
ちゅっ。
と可愛らしいリップ音とともに離れる唇。
「またユズの顔真っ赤。やっぱし可愛い。」
頬を撫でながら言われ目線はパッチリ合ったまま。
ボッと一気に私は赤くなっただろう。