マリーゴールド【短編】
最近アズサのスキンシップが大きくなったと思う。
(言葉たらずだ馬鹿。)
アズサは嬉しそうに私の手を握り、いわゆる恋人繋ぎにした。
「最近、この繋ぎ方だよね。」
「…嫌?」
「嫌じゃないけど恥ずかしい。」
それに私たち恋人同士じゃない。
「…そう。慣れて。」
はい?
どんな風のふきまわしですか!!
慣れるなんて無理だよ。
私は無視して次々にオムライスを作るための材料を籠に入れて会計をして店を出た。
勿論、手を繋いだまま。
流石にお金出す時と袋に買ったもの入れるときは離したけどね。