しわくちゃになったら、会いに行きます。2
第2章
兄の決意
彰太くんと付き合い始めて、しばらく経った頃。
季節は夏を目前に控えた7月。
あたしは、また少し伸びて肩にまで届いた髪をゆるくカールさせ、
新調したマキシ丈のワンピースを身に着けた。
胸元で風に揺られるリボンのように、気持ちは弾む。
今日はなんと、待ちに待ったデート!
うぅぅ、緊張するよぅ……。
期末考査も終わって、あとは夏休みを待ち望むだけの高校生活に、華が咲いたよ!
「ねぇお姉ちゃん、これおかしくない?」
「その質問、何回目? 別におかしくないわよ。私がコーデしたんだから」