私達の居る場所

私達の居る場所

ミウの言う【私達の居る場所】に到着した私達、周りを見渡すと信じられない位大きい木々が…あれ?私小さくなっちゃった?と思う位の世界がひろがっていた。
(こっちよ瞳!)
笑顔で駆けてくミウ。

''あれ?なんかミウがハッキリしてみえる…”

『ちょっと待って…』
まだ惚けたままで後についてく私。

巨大樹が立ち並ぶ森を歩いていると
不思議な光景を見る。
巨大樹の周りには所々に透明な白い生き物が、フワリフワリと妖精のように浮いている

(瞳、あれは子供達よ。)
ミウは笑顔で答える。

『え?子供達?なんの?』

(ここの世界のよ。うふふ)

(瞳早くっ!)
そう言うと裸足で駆けてくミウ。

『あ、待って!』

思えばよくよくミウを見てなかった、
裸足だったのか…
背は140cm位で歳は14.5才に見える、
髪は腿まであって、金と銀が混ざり合ったゆったりフワフワウェイビー。
服はシフォンのようなフワフワな白いワンピースだ。
よくよく見るとやはり美少女だ。

暫く駆けてくと滝の音が聞こえてきた。

(瞳!ここよ!)

木々を抜けると滝を中心にした大きな広場があった。
大きな美しい滝に細かい滝、キラキラと光り輝く段々になった滝壺、周りを囲むような大きな大きな樹々、そして美しい人達。

”天国にでも来てしまったみたい…”

その美しい光景に見惚れていると
(瞳!こっちよ。紹介するわ)
ミウに呼ばれてボーッとしながら歩いてく…
(瞳、こちらアンディーここの長よ。)
目の前にミウと同じ髪色の美しい女‘ひと’が立っている

〔貴方が瞳ね…会いたかったわ、よく来てくれたね。〕
アンディーが瞳に微笑みかける

『ど、どうも…』
緊張気味に答えながらアンディーの美しさに見惚れてしまう。

ふと視線を感じ目を向けると、アンディーの後ろで鋭い目つきの黒髪の男が瞳を見つめていた。

(瞳、この者はモクレンよ。)
ミウがアンディーの後ろに立つ男を紹介した。

〈………。ぺこり〉
無言で会釈された…
モクレン。無口な人なのかな…?
切れ長の深く黒い目に見つめられると
ビクビクするような、
ドキドキするような
不思議な気持ちになる
おずおずと瞳も会釈を返した。

〔瞳、お話したい事は沢山あるけど、
疲れたでしょ?今はゆっくり休んで頂戴後でね。ミウ案内して差し上げて。〕

(はいな)
ミウが元気良く答える

アンディーは微笑むと踵を返し滝の方へと歩いていく
モクレンは暫く瞳を無言で見つめた後アンディーの後を付いていった。




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