扉の向こうのパラダイス
「他の男性の股間が気になるって、それはどうしてでしょうね?」

「・・・・」

「何か人に言えない悩みがあるとか?」

「・・・・」

「大きさが気になるとか?」

ドキッ。鋭い。

「・・うん、実はそうなんだ。俺、かなり小さいんだわ。
だからかな、他人と比較したい気持ちがあるのかもしれない」

「人のって大きく見えるものですよ。ユージさんはきっと自分で思ってるほど小さくないですよ。なんなら僕と見せ合いっこしましょうか?」

ほんのりと頬を赤く染めたカズオ君が、にやりと笑みを浮かべた。

寒くもないのに背筋がゾクッと震えた。
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