扉の向こうのパラダイス
サトル①出会い
何度かのメールのやり取りで、サトルさんの全体像がおぼろげながら見えてきた。
貿易関係の会社員であること。
離婚歴があり、前妻と一緒に暮らす男の子がいるということ。
自分がゲイであることが離婚原因だということ。
俺と同じく音楽と映画が好きだということ。
海外への転勤が多く、英語が堪能だということ。
知れば知るほどミステリアスな人だった。
印象としてはダンディであり、とても紳士に思えた。
「一度お会いしませんか?」
誘ったのは俺の方からだった。
待ち合わせに選んだ場所は渋谷。
学生時代から慣れ親しんだ街。
ここなら熟知している。
火曜日の午後7時半。
待ち合わせの映画館の前でその人は立っていた。
胸元にPOLOのロゴが入ったブルーのYシャツ。
グレイのスラックスにはきれいに折り目が入っている。
「やあ、君がユージかい?」
軽く手を上げた男性は、石田純一のような素敵な笑顔の持ち主だった。
貿易関係の会社員であること。
離婚歴があり、前妻と一緒に暮らす男の子がいるということ。
自分がゲイであることが離婚原因だということ。
俺と同じく音楽と映画が好きだということ。
海外への転勤が多く、英語が堪能だということ。
知れば知るほどミステリアスな人だった。
印象としてはダンディであり、とても紳士に思えた。
「一度お会いしませんか?」
誘ったのは俺の方からだった。
待ち合わせに選んだ場所は渋谷。
学生時代から慣れ親しんだ街。
ここなら熟知している。
火曜日の午後7時半。
待ち合わせの映画館の前でその人は立っていた。
胸元にPOLOのロゴが入ったブルーのYシャツ。
グレイのスラックスにはきれいに折り目が入っている。
「やあ、君がユージかい?」
軽く手を上げた男性は、石田純一のような素敵な笑顔の持ち主だった。