扉の向こうのパラダイス
互いの仕事のことから始まり、音楽のこと、映画のこと、会話は尽きることがなかった。
俺も酒は好きだが、サトルさんも酒豪だ。
ビール党の俺とは違い、サトルさんはすでに冷酒に切り替えている。
それでいて顔色ひとつ変わらないでいる。
「ユージは映画が好きなんだね。
これまで観た映画でベスト1ってなに?」
「う~ん、難しい質問ですね。
ベストかどうか分からないけど、個人的に思い入れのある映画は『恋のゆくえ』っていうハリウッド映画です。知らないですよね」
「え~と、ミシェル・ファイファーだっけ?」
「あっ、そう!知ってますか!」
「最後に彼女が唄うんだよね。
♪グリーンピース、グリーンピース」
「うわ~、そうだった!
ラストのCMのオーディションかなんかに行く時の場面だ」
どんな話題もこんな風にして繋がっていく。
サトルさんにしても同じ気持ちだったようで、
「映画のこと、洋楽のこと、こんなにたくさん話したのは久しぶりだよ」と鼻息を荒くしていた。
お酒がどんどん進む。
喋り続けているから酔いもあまり回らない。
共通の会話は何よりのツマミになるのだ。
俺も酒は好きだが、サトルさんも酒豪だ。
ビール党の俺とは違い、サトルさんはすでに冷酒に切り替えている。
それでいて顔色ひとつ変わらないでいる。
「ユージは映画が好きなんだね。
これまで観た映画でベスト1ってなに?」
「う~ん、難しい質問ですね。
ベストかどうか分からないけど、個人的に思い入れのある映画は『恋のゆくえ』っていうハリウッド映画です。知らないですよね」
「え~と、ミシェル・ファイファーだっけ?」
「あっ、そう!知ってますか!」
「最後に彼女が唄うんだよね。
♪グリーンピース、グリーンピース」
「うわ~、そうだった!
ラストのCMのオーディションかなんかに行く時の場面だ」
どんな話題もこんな風にして繋がっていく。
サトルさんにしても同じ気持ちだったようで、
「映画のこと、洋楽のこと、こんなにたくさん話したのは久しぶりだよ」と鼻息を荒くしていた。
お酒がどんどん進む。
喋り続けているから酔いもあまり回らない。
共通の会話は何よりのツマミになるのだ。