扉の向こうのパラダイス
「お誘いありがとう、ユージ。
でも、申し訳ないんだけど、今週は税関の方が忙しく、時間が作れそうにないんだ。
土曜日なら1日空いてるけど、ユージは仕事かな。
もし会えるなら僕のマンションに来ないか?
手料理を振る舞うよ」

税関?
そういえばサトルさんは、貿易関係の仕事をしてると言っていた。
港での仕事があるのか。

すぐに返事を書いた。

「次の土曜は仕事が入っているけど、早めに切り上げて伺うことにします」

サトルさんのマンションで一緒に酒を飲む・・・。

きっと楽しい夜になるだろう。

何かが起こりそうな予感もするが。
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