愛情の鎖
その日の夜、私は3年ぶりに家族全員で食卓を囲んだ。
辛かったこの3年間を吹き飛ばすよう、1度も会話は途切れることなく、そして笑いあった。
食卓には私の大好きなものがずらり。
食べきれないほどのご馳走が用意されており、それもまた私が笑顔になるのは十分なものだった。
皆の思いが嬉しい。
家族の笑顔が、沢山の愛が私を優しく包み込んでくれる。
無条件に私を愛してくれる場所。
私を必要としてくれる場所。
そして私が何より大切にしているもの。
まだ完全には元通り、というわけにはいかないけれど、
そんな温かなものに囲まれて、ようやく私は本来の安らぎを取り戻したんだと改めて実感することができた。