愛情の鎖

そう訴えたのにコウさんは何故か悪戯な顔を向け、ベッドに散らばった私の髪を一すくいし、指先で器用に巻いてくる。


「俺はまだ足りねー。最後のデザートぐらい食わせても罰は当たらねーだろ」

「なっ……」


何て言う俺様発言。私は更に顔を真っ赤にしながら最後の抵抗を込めて目の前の体を押しやった。


「コウさん少し落ち着きましょう。思いっきり野獣化してますよ?」

「それがなんだ。今まで散々目の前で我慢してきたんだ。それぐらいの謝礼はもらって当然だろ」


うわっ、すごい理屈。やっぱりコウさんは野獣だ。いいや大魔王だ。

するととびっきり色っぽい顔した彼がまたしても耳元に甘い言葉を落としてくる。



「観念してお前を食わせろ」

「…っ……!」


そしてまた私はベッドに沈んでいく…

見事に脱がされたシャツはまたベッドの端へ飛ばされて、代わりにコウさん自身が私の体を熱くする。



「…ダメだっ、て…」


そう言いながら、最後の方は声が小さく消えていく。

コウさんの絶妙な指と舌使いに私はいとも簡単に流されてしまうんだ。

この先もずっと…
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