愛情の鎖
「宗……」
「なんだ。もっと欲しいのか?」
「…んっ……」
ああ…、この感触。
やっぱり気持ちいいとは思えない。
それでも、ふわふわと体の力が抜けていくのが分かり、私は宗一郎さんの腕の中に落ちていく…
「……今日の宗一郎さんは何だか情熱的、ですね」
「ああ、お前が可愛いすぎて困るよ」
再び深く口付けをされて、自分の感情を押し殺して甘い吐息を上げる。
22才の誕生日。
今日も私は宗一郎さんの手のひらの上でいとも簡単に転がされている。
愛情という鎖に繋がれて、私はどんな時だって彼のやることに従わなければならない。
甘く
残酷なほどに……