僕に勇気をください
「翼ー!おはよ」
「あ、勇気...おはよ」
「なんか元気ねーな?ちゃんと飯くってるか?」
今まで通り普通に接した。
「ちゃんと食べてるよ」
「ならよかった」
―――
「ほーしーのーく~ん」
誰かが翼の名前を呼んでいる。
奴らか?
「あ...は、はい。な、何か用?」
翼は驚いたように返事をしていた。
「ちょっと話してーことあるから来てくんない?」
やはり昨日のあいつらだ。
「えっと...」
翼が行こうとしているのを俺は止めた。
「おい翼絶対行くな。」
「は?お前に関係ねーだろ?星野行こーぜ?」
「う、うん」
「翼っ!!」
「勇気心配しないで!別にたいした用でもなさそうだし!」
「で、でも...」
「いいから!!!」
と、翼は少し強く言い放ちそのままあいつらの所へ行ってしまった。