だいすきの(仮)
高校受験を突破して、
みんながばらばらになってしまった。


私と同じ学校に進んだのは、大輝だけ。




大輝とは、中学校まででも特に仲がよくて
いっつもふざけてた。

だからその関係は高校に行ってもかわらないんだなって

すっごくうれしくて。



「大輝」

「うん?」

「高校でも、よろしくね」

「そだな」

「おやすみ」

「おやすみ。遅刻すんなよー?」

「わかってるってば」



入学式の前日の夜、さいごに交わしたメッセージは
こんな感じだった。
< 3 / 17 >

この作品をシェア

pagetop