だいすきの(仮)
お母さんとわかれて、
ひとりで下駄箱に向かっていく。


近づくにつれて、白い紙が何枚も見えてくる。



どうか大輝と同じクラスになれますように。


……そんなの無理だってわかっていながら
神頼みにかけてみる。




人並みをかきわけて、
全部で10クラスある中から
自分の名前を探す。
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