好き【実話】


「本当に?」


頬杖をついたまま

私をみる目は

どうみても

いつもの君ではなくて

男の君だったよ。



「ずっと…好きでした!!」


店内に響いたんじゃないか、

ってぐらいの声で

君に告白をした。



人生で、

初めての告白。


君は、頬杖をはずして

私をみた。



「俺はさ…実は…」


ねぇ?

その先になにがまってる?


あぁ…フられるんだ…。


深刻な顔をする君を

愛おしいとは

思わなかった。



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