下町退魔師の日常
20年前、あの惨事の引き金になった父さん。
そんな父さんを、じいちゃんは恨んでいたって、シゲさんは言ってたけど・・・ちゃんとこうして、その資料を大事にしまってくれていた。
「ありがと、じいちゃん」
あたしはじいちゃんの遺影にお礼を言った。
そして、心の中で、父さんにも。
これがあれば、鬼姫退治の参考になるかも知れない。
あたしは夢中で、それを読んだ。
☆ ☆ ☆
気が付くと、窓の外は明るかった。
いつの間にかテーブルに突っ伏して眠ってしまったみたい。
肩には毛布が掛けてある。
あれ、久遠くんは?
「おはよう」
キッチンに立っていた久遠くんがこっちを振り返る。
「おはよ・・・って、か、身体痛い・・・」
くっ・・・首と腰と肩が。
「ノートにかじりついたまま寝たらそうなるだろ」
ヤバい、あれだけ気合い入れて読んでたのに・・・眠気には勝てなかったか。
いやむしろ、文字読んだらソッコーで眠くなった。
「魔物退治した後だから疲れてたんだろ。俺もお前が寝てから読ませて貰ったよ」
「うん」
テーブルの上には、ノートがきちんと重ねて置いてある。
まさか久遠くん、これ全部一気に目を通したの?
すんごい細かい文字がびっしりとページを埋め尽くしてるんですが。
今更気付いたんだけど・・・久遠くんって絶対あたしより遅く寝て、あたしより早く起きるよね。
しかも、朝からシチュー作ってるし。
きっといい奥さんになるなぁ。
時計を見ると、9時を少し回ったところだった。
いい匂いが、ここまで漂ってくる。
おかけで朝から食欲出るわ。
ま、ノートは後でじっくり読もう。
美味しいシチューを食べてから。
そんな父さんを、じいちゃんは恨んでいたって、シゲさんは言ってたけど・・・ちゃんとこうして、その資料を大事にしまってくれていた。
「ありがと、じいちゃん」
あたしはじいちゃんの遺影にお礼を言った。
そして、心の中で、父さんにも。
これがあれば、鬼姫退治の参考になるかも知れない。
あたしは夢中で、それを読んだ。
☆ ☆ ☆
気が付くと、窓の外は明るかった。
いつの間にかテーブルに突っ伏して眠ってしまったみたい。
肩には毛布が掛けてある。
あれ、久遠くんは?
「おはよう」
キッチンに立っていた久遠くんがこっちを振り返る。
「おはよ・・・って、か、身体痛い・・・」
くっ・・・首と腰と肩が。
「ノートにかじりついたまま寝たらそうなるだろ」
ヤバい、あれだけ気合い入れて読んでたのに・・・眠気には勝てなかったか。
いやむしろ、文字読んだらソッコーで眠くなった。
「魔物退治した後だから疲れてたんだろ。俺もお前が寝てから読ませて貰ったよ」
「うん」
テーブルの上には、ノートがきちんと重ねて置いてある。
まさか久遠くん、これ全部一気に目を通したの?
すんごい細かい文字がびっしりとページを埋め尽くしてるんですが。
今更気付いたんだけど・・・久遠くんって絶対あたしより遅く寝て、あたしより早く起きるよね。
しかも、朝からシチュー作ってるし。
きっといい奥さんになるなぁ。
時計を見ると、9時を少し回ったところだった。
いい匂いが、ここまで漂ってくる。
おかけで朝から食欲出るわ。
ま、ノートは後でじっくり読もう。
美味しいシチューを食べてから。