飼い犬に恋をした~始まりはいつも雨~


「おはようございます!」



「え…?」



「早くしないと遅刻しますよ」


「軽蔑…したんじゃないの?」



「昨日の話のことですか?」



「うん…」



「いや…」



そこで壱はうつむいた。



「やっぱ何でもない。もう行く」



私はそう言って歩き出した。
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