飼い犬に恋をした~始まりはいつも雨~


「ねえ、私のどこが好きなの…?」


私がずっと聞いてみたかったことを


恐る恐る聞いてみた。


「そりゃ…全部です」


「いや、でも最初に告白されたときしゃべった時もなかったし…私こんな牙むけてんのに…」



「ちょっと…来てください」



壱が私の手を引っ張った。



「え?どこ行くの?」



「俺の家です」



「はい?」



「とりあえず来てくださいっ」



そう言われて私は壱の家に。

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