飼い犬に恋をした~始まりはいつも雨~


「ただいま~っ」


壱が玄関のドアを開けた瞬間…



「わんわんわんっ」



2匹の柴犬が壱に飛びついて来た。


「ハナ、ジロウ!ただいま!」


壱は2匹にペロペロなめられていた。


「可愛いっ」


「俺がですか?」


「バカじゃないの」



「すいません。冗談ですっ」


2匹の中に混ざっていても全然違和感ない。


─どっちが犬なんだか…


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