飼い犬に恋をした~始まりはいつも雨~


「先輩こっちです」


壱に案内されて来たのは


「ここ部屋?」



壱の部屋だった。


「適当に座っていてください。俺、飲み物とってきます」



「いや、別にいいよっ」


「あ、つまんない部屋ですが。飾ってあるものとか見ていいですよ」



そう言って行ってしまった。

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