恋のスパイス
「いーじゃんいーじゃん行きなよ♡楽しそう。」
おいおい、さっきまで佐野の悪口言ってただろお前…。
彩は楽しそうな舞歌を不審そうにジロリと見た。
「だって祭りとかさ…なんて言うの?青春ー!って感じじゃん!らぶらぶしてきなよ♡」
舞歌はポンポンとにこやかな顔で彩の肩を叩いた。
らぶらぶって…いや、絶対嫌。
何より誰かに会うことが嫌。
はやし立てられるのなんて絶対嫌だ。
彩ははぁ〜と気が重そうなため息をついた。
「彩ちゃん、舞歌早く食べな〜もーすぐ昼休憩終わるよ〜」