恋のスパイス
舞歌はあまり反省してないような声でごめーんと謝っていた。
しかしまさか舞歌と西川先生がそんな仲良いとは…
彩は友達のことを何も知らないことに少し寂しさを感じた。
あっ、もうこんな時間だ。
「さ、勉強しよっか。」
彩がそう言って自習室へ戻ろうとすると西川が呼び止めた。
「彩ちゃん、ちょっと。」
んん?なんだろ…。
舞歌に先に行っててと伝えて西川先生のもとへ近づく。
「…先生何か…?」
彩が不思議そうに聞くと他の教師から見えないところまで彩を連れて行った。
…どこゆくんだろ?
「あやちゃん…さっきのこと言わないでもらえる?」
…さっきのこと?
なんのこと?
彩が不思議そうな目で見つめ返したらしびれをきらしたのか西川が早口で言った。
「だぁから〜連絡先のこと。」
…あぁ。そのことね。
別にそんな心配しなくても言わないのに。
「言わないよ。」
だって言ったってあたしに利益ないしね。
彩そう思ったが口には出さなかった。
西川は小さな紙切れを彩に渡した。
「…これ何…?」
彩が受け取って中を見るとアドレスが書かれていた。