恋のスパイス
そして放課後。
部活を引退したあたし達3年生は授業が終わったらすぐ帰宅する。
ふぁ〜疲れた…
帰って塾でも行くか。
授業態度は最悪なものの彩は成績もそこそこ優秀なので高校は進学校を目指していた。
「一条!」
まばらな教室に低い声が響いた。
彩が振り向くとドアの前に祐樹が立ってた。
…なんでいるのよ!!こんなところで名前呼ばれたらみんなに注目されるじゃない!!
別に彼氏だと知られてもいいけどからかわれるのはごめんだわ。
急いで祐樹に近づく。
その間もヒューヒューや
お熱いですな〜
と冷やかしの声が聞こえてきた。