俺とあいつら(妖怪)が、仲良くなった理由
そこには、泣きながら立っている女の子がいた(追いかけてきてたけどね)

⁇「…ニ…ゲテ…ゴメン…ネ?」

俺は急な一言に戸惑いを隠せなかった。
そして、彼女は続けた。

⁇「…ワタシハ……ダレモ…キズツケタクナイ…タダ、ソバニイテホシイダケ…ナノ。」

俺「………」

⁇「…ワタシ、チイサイコロニ…カゾクニステラレタノ……ソレノセイカナ?…ヒトヲミルト、ドウシテモ…カンジョウガ…オサエラレナクナル…セケンデハ…コウイウノ……"キョウキ"ッテヨンデル……タダ、カゾクノヨウナ…アタタカイモノガホシイダケナノニ…ダケド…コノママデハ…アナタマ…デ…キズツケテシマ…ウ。ダカラ、ニゲテ。」

俺はそこまで聞くと無意識のうちに彼女を抱きしめていた。

俺「ごめん…そうとは知らずに……君だってわざと傷つけたりしたくないのにな。ごめんな。実は俺も家族はいないんだ。鬼に殺されてさ。それからは妖怪には、気をつけてたんだけど。今日は油断してて君とあってしまった。俺も家族の暖かさは欲しいと思ってる。同じ境遇の俺たちなら仲良く出来るんじゃないか?だから…俺の家族にならないか?」

⁇「……エ?」

すると、俺の右手が急に光だした。
俺「うぉっ‼︎」
⁇「きゃっ‼︎」

…………ん?
いま、きゃっ‼︎って…

俺「お、おい」

⁇「あれ?なんだか身体が軽い?」

そういえば、目の色も赤黒い色から緑に変わっている……

俺「なあ、今俺を殺したい?遊びたい?」

⁇「え?何言ってるの?そんなわけない……あれ?"狂気"が、なくなってる…」

⁇「や、やった〜‼︎これで、人を傷つけなくて良いんだ‼︎」

いや、全く意味が分からないんですが?
え?どゆこと?何?俺には狂気を消す能力があるの?
まさかの厨二展開?

⁇「あ、ありがとう。私を直してくれて。」

俺「お、おう。良かったな。」

⁇「う、うん。それでさっきのことなんだけど…//」

俺「え?あ、あぁそのことね//」

⁇「えっと、その…//よろしくお願いします//」

俺「おう。…えーと」

⁇「七美だよ。お兄ちゃん‼︎」

俺「お、お兄ちゃん⁉︎俺は九条 春人だ。これからは、よろしくな。七美‼︎」

七美「うん‼︎」



これが、俺 九条 春人と九条 七美の出会いであり、俺の能力「狂気を封印する程度の能力」の開花だった。
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