ありがとう
リュックがもう重くて重くて。
「なんでそんなにリュック下げてんのよ」
『下げてんじゃなくて、私がちっさくて下げてるようにみえんの!!!』
「あら、ごめんなさいね」
うざっ!!!
お母さん…のやろう…
「あー!!!ちはるー!!」
んー?
『あっ!美奈子ちゃん』
「なによ美奈子ちゃんて。
みなこでいいわよ!!」
『あ、なら美奈子で、どうしたの?』
「いや特にないけど。見つけたから」
あーっそゆこと
『まじか!ん!じゃ私帰るね〜』
みんなの前では私って言うけど
家族の前では、茅悠か私って自分の事を呼ぶ。
なんだろうね、これは。
「ばーいばーい」
そう言って手を振ってきた美奈子に
自分も振り替えした。