ありがとう
うざ、さっきから、この女
なんなの?
私が理玖に喋りかけようとすると
塞いでさ。
この女は
キキちゃん。
性格最悪。
はァ。もう帰りたい。
私は台所に行って休んでると
キキが入ってきた。
「なにやすんでんのっ?茅悠ちゃんっ」
顔はかわいいなー。
『少し疲れて』
「かわいいねっ!真っ白なワンピースに赤いベルト」
『キキちゃんのほうが可愛いよ』
そう言うとキキは嬉しそうに
焼肉のタレを持って行こうとした。
そこでつまずくキキ。
その焼肉のタレが?
どこにいったって?
私のワンピースにかかったんだよ?
もう気分最悪。
絶対おちないじゃん。
「おいっ!大丈夫か!?」
『全然だ…』
「キキっ!」
茅悠じゃないのかいっ!
もう帰りたい。
私は、鞄を全部持って
家を出た。
夜の9時30分を知らせる携帯の画面。
まあいいや。お兄ちゃんには
お母さんが迎えに来たって言っとけば
ここから何時間ぐらいかかるかな。
1時間ぐらいか。
お兄ちゃんにはLINEして
1人で家に向かう。