ありがとう

「おーい!!茅悠〜!!こっちこっち!!」

ちはる。そう呼ばれた声の方をみると
小学校の頃同じクラスだった女子達が集まっていた。

『おー!!みんな早いね!』

「茅悠が遅いだけじゃん!!」

そういわれると少し落ち込む。

『まあまあっ!そんなこといわずブッ』

後ろから、思いっきり抱きつかれる私

こんな事するやつは1人しかいない

『まーなぁ〜♡♡おはよーん!!』

「ちーはーる〜♡♡おはよおお♡」

これが私達の挨拶?というか
なんか、うん。

「あんた達ほんとラブラブね」

『でも、茅悠はそんな趣味ないよ?』

そう言ってニコッと笑う。

「断じて私もないわ。」

「あそ。誰も聞いてない。
とりあえず暑苦しいから向こうでやんなさいよ」

そういって、シッシッと手で払うような動作をする。

『それ何気無く傷つくからっ!!』

「ははっ!!」

入学式だというのに
緊張一つしない私は、すごいと思う。

自分で言うけど。


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