ありがとう
なんでお兄ちゃんまで…
やっと、終わってみんなが帰り出す。
『おにーちゃん!!!
なんで、お兄ちゃんまできてんの!?』
「逆に来ちゃだめなのか〜茅悠」
『茅悠は来てなんて頼んでないから!
ちるみさんとかどうしたの!?』
「ちるみは、家だよっ
愛しのアズをみてんのさっ」
そう。この兄は、うっとしいけど
結婚してて子供もいる
23歳。
ついこの前に子供のアズちゃんを
出産したちるみさんとラブラブだ。
それがもうこの兄はうざくてうざくて。
そんなことを思ってると
教室のドアから 理玖 そう呼ぶ声が聞こえた
ドアの方をみてると
スラッとした体。顔が小さくて
美人で、少し幼い顔の女の子。
凄く可愛い
制服をきてるけど
なんか、同じ制服じゃないくらい
可愛く見えて。
「理玖、一緒に帰ろ?」
「おぅ」
なんで、こんなに悔しいんだろ。
悲しいとかじゃなくて
なんか、負けたって感じがした。
女の子は理玖と手を繋いで
帰っていった。
「どうしたの?茅悠?」
お母さんの呼ぶ声で
ハッとして私は、
『なんでもなーい。帰ろお腹すいた』
「あっ!茅悠!お前今日
俺んちくるかー?母さん達も誘ったんだけど、こねぇっていうから。」
なにしに?
『なんで?』
「仕事の上司達が家にくんだけど
子供も来るらしくて。お前と同い年らしいけどな。俺も子供は見たことねぇから男か女かはわかんねーけど」
まあ暇だし
『いくいく』
「なら、6時過ぎに迎えにいくから
可愛い格好してこいよっ??俺は楽しみにしてるぞ〜」
きも。
私はそんなことを思いながら
お母さんとしたに向かった。