愛を知らない私
父さんが何を言ったのか理解できなかった。
「は?
何の冗談だよ。
俺はまだ小学四年生だぞ?なのに
なんで海外で社会勉強なんだよ。
英語とかもろくに分かんねぇのに。」
「安心しろ。
琉羽のとこの会社で勉強してもらう。」
琉羽~ryu~というのは俺の兄貴だ。
「そんなの勉強してなんのその為になるんだよ?
絶対に行かないからな。」
「もう無理だ。手配はもう既にしてあるからな。
出発は来週の火曜日に決まった。」
「んなの、嘘だろ、、、
勝手すぎるだろ!!意味分かんね…」
「ごめんなさいね、麗飛。
やむを得なかったの。」
「もういいよ、、、。
分かったよ、行けばいいんだろ。」
「ありがとな、麗飛。
来週の火曜日までには準備しておいてくれ。
学校には俺から伝えておく。」
「あぁ、、、。」
それから俺は部屋に戻り
何がなんだか分かんなくなって
すぐに寝たのを覚えてる。
桃香、、、。
会いたいーーーーー