愛を知らない私
みんなにも黙ってるんなんて
何を考えてるの……麗飛……?
「私、麗飛のとこに行ってきます!
まだ自分の想いを伝えてないんです!
」
「駄目に決まっているだろう!
授業があるんだぞ。」
「すいません、先生!
行かなきゃいけないんです!」
「あ、おい!如月!!」
何度か名前を呼ばれたけど
今はそんなの耳に入らないーーーーー
タッタッタッ、、、
15分かけて
やっと家に着いた……
ガチャ
「ハァハァ、、、おかーさんっっ!!」
「桃香!?
どうしたの? 学校は?」
「麗飛はっ?!
まだ家にいるのっ!?」
「……もう、行ったわ。」
!!!!!!
「そんな……
嫌だよ……!!
こんな別れなんていらない!!」
「聞いて桃香。
あなたが学校に行ったあと麗飛くんが
家にまた来てくれたの。
それでね、
俺が帰ってきたら最初に桃香に会いにいくって言ってたわ。
申し訳ない気持ちでいっぱいだって。
それとね、
麗飛が桃香に渡してくださいって
言われてね、
はい、これよ。」
「手紙……?」
お母さんが頷いて
「部屋で読んできなさい。」
と言ってくれた。
私はこくんと頷いて
自分の部屋へと向かったーーーーー