愛を知らない私


「頼むよ。」



でも、日本にいつ戻るかだな……


二人に相談してみるか。




「なぁ、
俺、いつここを出ればいいと思う?」



「そうだな……
明日には飛行機を手配しておこう。

その便で帰りなさい。


まだあの家は残してあるから。」


あの家ってもしかして……?




「サンキュー。

あの家って桃香の家の隣のか?」



「もちろんだ、何かの時の為に
残しておいた。


何かあれば桃香ちゃんのご両親に頼みなさい。

旅立つあの日、ご両親に頼んでおいたんだ。

もし、麗飛が日本に帰ってきて
困ったことがあったら、よろしくお願いします。とな。」


そんなことまで……

なんかいろいろと悪かったな親父には。


感謝の気持ち伝えておくか……






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