刹那
プロローグ
――――‥
朝7時。
長い夜を終えて、街はやっと動き出す頃だろうか。
この通りを歩くサラリーマンは、毎朝欠伸をしてから自転車をこぎだす。
もうどれくらい此処にいる?
太陽を見るのは3度目だ。
その度にあたしは、毎日が繰り返されるのを思い知る。
同時に気付くんだ。
――――嗚呼、今日も生きてしまうんだ、と。
今日という日を、
刻もうとする自分に
気付くんだ。
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