刹那



「10時…」


気付けばあれから二時間経っていた。


昔の彼氏の顔がよぎる。
仮にも、愛した人。
愛しい顔。





ポケットの携帯電源を入れると、メールが一件届いていた。



__________
受信 03:26
差出人 ユウ
――――――――――
ミサ?
たまには連絡とってよ
ね。
親友なんだから、ちょ
っとは頼ってくれても
いいのに。

ユウ
    -END-    
――――――――――





あぁそうか――
あたしの名前はミサだ。


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