刹那
「10時…」
気付けばあれから二時間経っていた。
昔の彼氏の顔がよぎる。
仮にも、愛した人。
愛しい顔。
ポケットの携帯電源を入れると、メールが一件届いていた。
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受信 03:26
差出人 ユウ
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ミサ?
たまには連絡とってよ
ね。
親友なんだから、ちょ
っとは頼ってくれても
いいのに。
ユウ
-END-
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あぁそうか――
あたしの名前はミサだ。