神聖魔法団【下】
そう話している内に家に着いた。
「入るぞ?」
「うん」
家に帰るだけなのに、こんなにも緊張したのは初めてのこと。
ドキドキしながら黎兎に続いて家に入った。
バタバタッ
激しい足音と共に玄関まできたのは
「れ、れな・・・」
涙を目にいっぱい溜めたお母さんだった。
「お母さ「れな!!」
私が言い終わる前に力強く抱き締めてきた。
「良かった、本当に良かった・・・。」
涙声のお母さん。
体が少し震えてるお母さん。
申し訳ない気持ちでいっぱいになった。