神聖魔法団【下】
「だからっていきなり開けんなよ!
前にも言ったろ!?危ねぇから開けるときはゆっくりって!
お前返事したよな?守れよ!!」
こんなにも怒ってることは相当痛かったのだろう。
若干、額が赤い。
「はい、すいません。
以後気を付けます」
今回ばかりは私が悪いからきちんと謝った。
「はぁ~。もういいよ。
悪い、俺も怒りすぎた。」
黎兎も謝るもんだからもっと申し訳なくなる。
「あ、うん。ごめん」
私たちの間に変な空気が流れる。
「遅刻」
「へ?」
いきなり黎兎が話しだした。
「遅刻じゃないよ。
さっき天音から連絡入って、いつでも来ていいと」
「あ、そうなんだ。
黎兎はまだ行かない?」
「黎奈が行くなら行く」
ちょっと拗ねて言う感じが可愛いな。