神聖魔法団【下】
「暗い所で襲われるか・・・。
黎奈、お前なるべく外でるなよ?
天音もな」
心配してくれたのだろう。
黎兎の気配りが今は凄く嬉しかった。
「わかってるよ」
「うん!」
「それじゃあ作戦会議といく?」
瑠雲がニヤリと笑った。
「随分と楽しそうだね、瑠雲」
「そりゃあね。カイザーというやつには嫌というほど痛い目に遭ってもらわないと。
天音もそう思うだろ?」
「うん。お父さんの仇とらなきゃ」
皆、理由は様々だが簡単に殺られる気はないみたいだ。
「でも、作戦会議って言っても何するの?
相手のこと何も分からないんだよ?」
風雅の意見はご最もだった。
「ここをみてほしい」
不意に涯が話しだした。
手に持っているのは魔法の書だった。