神聖魔法団【下】
「やっぱ夏休み入ってすぐじゃね?」
「いいね!」
よくないわ!
心の中でツッコンだ。
「ちょっと、ふうくんと炎虎勝手に話を進めないでよ~」
「早いうちに決めとかねぇと予定埋まっちまうかもしれねぇだろ?」
「いや、そうかもしれないけど」
「決めるの早すぎ」
静かにそう言ったのは
「お、黎兎。もう赤面は収まったのか?」
さっきまで照れていた可愛い私の弟だった。
「うるせっ。その話はもういいだろ」
「そうだよ、黎兎くんをあんまり苛めないでっ」
「はいはい、わかったよ~。
ここは彼女さんに感謝しろよ?」
そう言ってにやりと笑った炎虎。
うわ~、絶対楽しんでるわ~。