神聖魔法団【下】
「あ、そういえば自己紹介してなかったね。
俺の名前は廉(れん)。よろしくね」
車に荷物を積んだりしてて確かに挨拶まだだった。
「私は黎奈です。よろしくお願いします」
「俺は黎兎です。よろしくお願いします」
「俺は瑠雲です。今日はよろしくお願いします」
「黎奈ちゃんに黎兎くんに瑠雲くんね。
そんな畏まらなくていいよ。」
そう言われてもな~・・・。
大人の雰囲気を醸し出す廉さんにそんなことは出来ない。
「廉さんの方こそ俺たちのこと呼び捨てで構いませんよ」
「じゃあ、そうしようかな?」
廉さんの微笑む顔は本気でヤバい。
私もこんな美形に囲まれていなかったら完璧おちてた。
「黎奈と黎兎は双子なんだよね?
涯から聞いてるよ~。いつも喧嘩してるんだってね」
「えぇ。涯そんなこと言ってるんですか・・・。
てか、俺が悪いんじゃなくて黎奈が勝手に突っかかってくるだけです」
「はい?いやいや黎兎が酷いことを言ってくるから私はやめてって言ってるだけだよ?
悪いのは黎兎でしょ?」
「はぁ?」
「ちょっと2人ともやめなって。
廉さんの前なんだし」
瑠雲の言葉でハッと気付く。
ヤバい、いつもの調子で返しちゃった・・・。