神聖魔法団【下】
「お待たせ~。って、あれ?黎兎だけ?」
車から降りて少し先を歩くと黎兎が1人でいた。
「あぁ。他の皆は先行ってパラソルとか立ててくれるらしい」
「あ、じゃあ私たちも早く行って手伝わないとね!」
「あぁ」
黎兎がどこか落ち着きがない。
不思議に思っていると
「れ、黎兎くんはTシャツ着ないの・・・?」
顔を真っ赤にして黎兎を見つめている天音の姿があった。
「あ、あぁ。暑いしな」
「そ。そっか」
あー。これは黎兎の体を見て照れてるんだな。
一応、腹筋は割れている。
いわゆる細マッチョ。
照れるのも無理ない。
黎兎は黎兎で、普段見ない天音の姿だから照れてるのか。
はぁ~。
どこまでも初々しのね。君たちは。