神聖魔法団【下】
私たちが風雅たちのところに戻ったのはあれから2時間も経ったとき。
「みんな遅くない!?何してたのさ~」
「ふうくん寂しかったみたい」
「寂しくないし!!」
「あ・・・ははは」
どうやら風雅は私たちが遅すぎて拗ねたらしい。
天音も困ってる様子だった。
「ごめんね、風雅。ちょっと色々あってね」
いつも宥めるのは決まって瑠雲。
「む~。わかったよ。僕の方こそ拗ねてごめんね」
そしていつも折れるのが風雅。
瑠雲と風雅って兄弟みたいだな。
「あの2人って兄弟なの?」
「違いますよ」
「だよね~。顔似てないし。
でも、仲良いね」
廉さんと雷の会話が聞こえた。
今日初めて会った人にも兄弟と間違われるなんて
本当に仲が良いんだ。