神聖魔法団【下】
「んじゃ、帰るか」
「なんで炎虎が仕切ってるのさ」
「いいだろ別に。病人は運んでやろうか?」
「歩けるもん!」
「はいはい」
そう言うと風雅の荷物も一緒に持って出て行ってしまった。
「ちょ!荷物も持てるって!」
後に続いて風雅も出て行った。
「炎虎ってなんだかんだ言って優しいよね」
「そうだね」
「私たちも行こっか~」
天音に声をかけられ、
私たちも医務室から出て行った。
車に乗ってからはすぐに皆爆睡だった。
私もウトウトしていた。
夢に堕ちるとき
「どうか、皆が無事でありますように」
廉さんの切なそうな声が聞こえた気がした。
こうして、初めて生徒会メンバーでのお出かけは終わった。
すっごく楽しかった。
また行きたいね。