神聖魔法団【下】
「好きだよ。大好き。
嫌いになるわけないし、傍にいてほしい。
ずっと俺の隣に居ろ」
天音の目をしっかりと見て話す。
「ありがとう・・・」
そう言って笑った天音の表情は見たこともないぐらい綺麗で。
女の私でもドキッとした。
「どうしたんだよ、急に?
熱でもあるのか?」
天音の額と自分の額を合わせる。
わーお。
完璧2人の世界に入っちゃったよ。
周りの人たちもキャーキャー言いながら2人を見ていた。
見られていることに気付いてない2人はお互いに微笑みあっていた。
ま、今日ぐらいは良いか。
2人は凄く幸せそうな表情をしていた。
私は静かに立ち上がり、その場を離れる。