神聖魔法団【下】

マルム




side黎奈




気付けば梅雨の時期。





相変わらずの生徒会メンバー。





「黎奈、太ったよな。
もうすぐ夏なのに可哀相だよな」





お菓子を食べている私を見ながら、そう言った黎兎。





はぁ!?




「ちょっと!
黎兎ってホント失礼なこと言うよね!
バーカ!!」




私が立ち上がってそう叫ぶと、




「ホントの事だから仕方ないだろ」




さらっと言われた。




「だからって、女の子に言っていいことと悪いことぐらいは分かるでしょ!?」





「あ、確か黎奈は女だったな。
悪い悪い」




「絶対、悪いと思ってないでしょ!?」




「あ、バレた?」





バレた?じゃないわ!



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