神聖魔法団【下】
side風雅
どうやって帰ったのか分からない。
天音に連れられてたのは覚えている。
「おかえりー」
お母さんの声が聞こえる。
だけど、それに返事もしないまま部屋に入った。
「風雅どうしたの?」
心配して部屋まで来てくれたのだろうか。
でも、それさえも答えない僕。
「何かあったの?」
答える気力がなかった。
今は誰とも話したくなかった。
「落ち着いたら下に降りてきてね。」
何かを感じたのかそれ以上問い詰めずにリビングに戻って行った。